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#39「伝わるのは『言葉』以上に『声の温度』」〜安心感を与える関わりについて〜(令和8年1月20日)

  前号では「さん」付け呼称をお伝えしました。今号では、私たちがさらに意識している「声の大きさ」や「抑揚(トーン)」、つまり「伝え方」について触れます。

1 感情をぶつけない「適切なボリューム」

人権に配慮した指導の第一歩は、子どもの恐怖心を煽らないことです。大きな声で怒鳴ることは、一時的に子どもを従わせることはできても、心の奥に届く「納得」や「自己肯定感」を奪ってしまいます。

〇 人前で叱らない: 必要な指導は、相手のプライバシーに配慮し、落ち着いたトーンで静かに伝えます。

〇 安心の距離感: 威圧感を与えないよう、目線を合わせ、適切な声の大きさで語り掛けることを職員間で徹底します。

2 「肯定」を乗せる抑揚(トーン)の工夫

同じ「さん」という呼び方でも、語尾が上がれば「期待」になり、語尾が下がれば「威圧」になります。

〇 「褒める」は明るく、弾むように: 子どもの「できた!」に共鳴するよう、声に表情をつけて喜びを伝えます。

〇 「諭す」は穏やかに、低く: 何がいけなかったのかを考える場面では、感情を抑えた一定のトーンで話すことで、子どもが冷静に自分の行動を振り返る「心の余裕」を生み出します。

3 「否定の言葉」を「お願いの言葉」へ

「ダメ!」「やめなさい!」という鋭い響きは、子どもの思考を停止させてしまいます。さんを付けた上で「〜してくれると助かるな」「〜するともっと良くなるよ」といった、語尾を柔らかくしたメッセージに変えることで、子どもは「自分を否定された」のではなく「行動のヒントをもらった」と受け止めることができます。