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#43 指導を「メタ認知」するということ(令和8年2月9日)

 今回のキーワードは「メタ認知」です。 授業中、あるいは子どもを指導している最中に、もう一人の自分が天井から自分を見下ろしているような感覚を持ったことはありますか?

•「今、自分は『さん』付けで呼んでいるけれど、声にイライラが乗っていないか?」

•「『ダメ』と言いそうになった今、なぜ自分は否定的な言葉を選ぼうとしたのか?」

 このように、自分の感情や言動を、一歩引いて客観的に観察すること。これが教員のメタ認知です。

・「さん付け」と「声の温度」は、自分の心を知るバロメーター

 #38、#39で「さん付け」の徹底や「声の温度」について書きました。これは単なるマナーやルールではありません。実は、呼び方やトーンを意識することは、自分自身の「心の余裕」を測るセンサーになります。「あ、今、語尾が下がって威圧的になったな」と気付くことができれば、そこから修正が可能です。気付かなければ、それは指導ではなく「感情の放出」になってしまいます。

・チームでのメタ認知:問いかけは「ギフト」

 自分一人で自分を客観視するのは限界があります。だからこそ、チームが必要です。#42のヒント集に載せた「今の場面、あの子にはどう伝わったと思いますか?」という問い掛け。これは相手を責める「指摘」ではありません。相手が見落としているかもしれない視点を贈る「ギフト」です。「あ、そう見えていたのか」という気付きこそが、私たちの専門性を高めるメタ認知の瞬間です。(つづく)