ブログ

2026年7月の記事一覧

#12 特別支援学校教諭の専門性=自立活動の指導を理解し、実践していること (令和7年7月1日)

※6月の本校職員会議でお話した内容です

 障がいのある子どもが育成を目指す資質能力を身に付ける上で、自立活動は土台となるものであること、子どもを主語とした領域であることを抑えていく必要があります。

・指導内容ありきではなく、子どもの実態に応じて具体的な指導内容を設定する必要があ ること。

・6区分27項目全てを教える必要はなく(項目によっては特定の障がいに種に特化して います)、必要な区分・項目を組み合わせて指導する必要があること

 などを熟知しておく必要があります。

 

 例えば、本校の児童生徒の個別の指導計画(自立活動)の目標を見ていると、「絵カードを使って教師に要求を伝える」といった目標があります。

 中心となる自立活動の区分・項目はコミュニケーションとなりがちですが、必ずしもそうならない場合があります。

 このときのポイントは「絵カードを使って要求を伝える」上での実態をしっかり捉えることです。

・「人への意識を高めたい」ということであれば人間関係の形成

・「要求と絵カードを一致させる」ということであれば環境の把握

・「初歩的なコミュニケーション」ということであれば、コミュニケーション

となります。

 

 このように一人一人の実態を丁寧に捉えたうえで指導を行うのが自立活動であり、「子ども一人一人の教育的ニーズを把握し、その持てる力を高め、生活や学習上の困難を改善又は克服するため、適切な指導及び必要な支援を行う」という特別支援教育の理念につながっています。

 

 なお、本校の児童生徒の自立活動の目標を見ると、コミュニケーションの項目を挙げているケースが多くありますが、自立活動の解説を読み込むと、コミュニケーションの項目は発達順に(1)~(5)が示されており、中でも(3)や(4)は視覚障がいや聴覚障がいの子どもがメインになっていることが分かります。

 

 今年度の重点(グランドデザイン)にも「根拠に基づいた授業づくり」を位置付けています。是非この機会に自立活動の解説を見開き、御自身が書いた個別の指導計画の目標を検証し、今後の指導に役立ててほしいと考えています。