個別指導の場面でよく見掛ける型はめなどを使った弁別課題は手続きを変えることで、活動のねらいが変わります。ここでは、淑徳大学の宇佐川先生の理論を用いて代表的な3つの弁別を紹介します。
本校に限らず、他校での授業を見ていると①が圧倒的に多いと感じますが、①ができたら②、③へとステップすることが必要です。
また、①ばかり行っていると、#04で述べた過剰学習や誤学習につながる可能性があるため注意が必要です。
下図では〇△□の型はめを例に説明していますが、様々な場面でこの考え方は生かせると考えています。
子どもの発達の状態や障がいの特性などをアセスメントし、学習内容(目標)を設定していると思いますが、中には、「できそうなのにできない子」や「できていたのにできなくなっている子」がいます。
① 未学習:これまで経験したことのない状態
② 不足学習:経験したことはあるが、十分ではない状態
③ 過剰学習:同じ学習を繰り返し過ぎたことにより、強固になっている(融通が効かない)
④ 誤学習:自分にとって都合の良い方法をとろうとする
このうち、①②に当てはまる場合には、#01で示した十分な学習量を保障することが大切になります。なぜ「できない」のかを評価し、アプローチの仕方をチームで検討することが重要と考えます。
子どもが学習内容に見通しがもてるよう、文字やイラスト等で提示している光景をよく目にしますが、学習活動を行う前の「準備」や活動が終わった後の「後片付け」はどうですか。
準備や後片付けを子どもが行うことで、以下のメリットがあります。
① 学習に対する見通しや活動が終わったという切り替えを伝えることにつながります。
② 子どもたちが苦手とする「待ち時間」を減らすことができます。
③ 子どもを褒めることにつながります。
④ 一人でも持つことのできない道具を運ぶときには、友達や先生と協力すること(やりと り)を学ぶ貴重な機会になります。
⑤ どの授業でも行えることから、子どもの主体性や応用する力が身に付きます。
※ 準備する道具や配置場所、片付ける場所を視覚的に示すなど、分かりやすく伝えること が大切です。
この機会に「準備」と「後片付け」の状況を振り返り、必要に応じて改善しましょう。
多くの授業は複数の教員で成り立っていますが、指導略案等に基づいて、MTとSTの役割を確認できていますか。
ティーム・ティーチングにはいくつかの型がありますが、最も代表的な全体支援型の特徴と留意点を示します。
【特徴】
・T1は全体を進める。T2は、集団全体を見ながら、支援が必要な子どもを支援する。T2は学習課題の理解を助ける、活動を補助するなど、課題や場面に応じた支援を行う。
【留意点】
・課題や場面に応じることができないCがいた時に、T2がT1の指示を復唱すると、CはT2の指示に反応するようになります。全体支援型を行うねらいは、T1の指示に注目して活動することにあります。例えばT1が「起立」と指示したときに、反応しないCがいた場合には、T2はCがT1に注意を向けるような働き掛けを行う必要があります。また、T1には再度の指示や動作を伴いながら起立することを促すなど、全体支援型の特徴を理解した上でTTを行うことが重要と考えています。
授業者として子どもの学習の「質」と「量」のどちらを大切にしていますか。
両方とも大事なことであることは、言うまでもありません。
一般的に特別支援学校の授業を見ていると、「子どもに失敗をさせたくない」という思いもあり、先生方が丁寧にかかわり単元の導入時から「質」を高めている授業をよく見ます。単元の終盤で「質」にこだわっていくことは重要だと思いますが、初期の段階から「質」にこだわりすぎると、その単元(授業)の中で目標としている知識等を身に付けられないまま、単元(授業)を終えることになってしまいます。
例えば、1コマの国語の授業で文字を少し書くだけ、図画工作の時間に1枚絵を描くだけ、音楽の歌唱や器楽の場面で、1~2回取り組んで終わるなど、ありませんか。
単元構成や子どもの習得状況に合わせて、十分な学習量を保証し、質を高め評価していくことが重要と考えています。
令和8年度の七飯養護学校では「子どもを真ん中に」を合言葉に、保護者や地域の皆様と共に歩む学校づくりを進めてまいります。
学校経営方針を具体化するため、教職員のプロジェクトチームを中心に本年度の教育活動のグランドデザインを策定しました。