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SEVEN☆RICE~ぼちぼちいこか

#55 保護者の心に寄り添う「伝える技術」(令和8年5月11日)

〜響き合うパートナーシップを目指して〜

保護者との懇談は、私たちが日頃の指導の成果を伝えるだけでなく、保護者の皆様の「願い」や「迷い」を丁寧に受け止める大切な機会です。より良い連携のために、以下の4つのポイントを意識してみましょう。

1 「事実」に「感情の彩り」を添えて伝える

単に「〜ができました」という報告だけで終わらせず、その時のお子様の表情や、教師がどう感じたかをセットで伝えます。

・△  無機質な報告:「今日は着替えが一人でできました。」

・◎ 心に届く伝え方:「着替えが一人でできた時、〇〇さんはパッと顔を輝かせて私とハイタッチしてくれました。その誇らしげな姿に、私も胸が熱くなりました。」

2 「サンドイッチ法」で前向きな課題提示を

改善点や課題を伝える際は、ポジティブな内容で挟むことで、保護者の心理的負担を軽減し、前向きな協力体制を引き出します。

①  【肯定】 最近の頑張りや、素敵なエピソードから入る。

 ②  【課題】 「実は、今はここが踏ん張りどころで……」と具体的に相談する。

 ③  【展望】 「ここを一緒に支えていけば、さらに良くなりますね」と希望で締める。

3 「専門用語」を「日常の言葉」に翻訳する

私たちはつい「ADL」「スモールステップ」「視覚的構造化」といった言葉を使いがちですが、保護者にとっては馴染みが薄い場合もあります。

 例:「視覚的支援を行います」➡「パッと見て次は何をするか分かるように、写真カードを準備しますね」

 Point::相手と同じ景色が見える言葉選びを心掛けましょう。

4 「沈黙」を恐れず、聴く側に回る

教師が一生懸命話そうとするあまり、保護者が話すタイミングを逃してしまうことがあります。

・「お家ではいかがですか?」と問い掛けた後は、5秒間待ってみる。

・保護者の言葉を「〜と感じていらっしゃるのですね」と一度繰り返す(受容)。

 

結びに:私たちは「伴走者」です

保護者は、時に「自分の育て方が悪いのでは」と自分を責めてしまうこともあります。教師の役割は、正解を教える「指導者」である以上に、共に悩み、共に喜ぶ「伴走者」であること。

「先生に話してよかった」その一言が、お子様を支える大きな力になります。今一度、自分自身の言葉の「温度」を確かめてみましょう。