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SEVEN☆RICE~ぼちぼちいこか

#66 現行の学習指導要領を考える①(令和8年8月24日)

 本校の教育課程検討委員会でお話しした内容です。

1 「論点整理」が始まった背景

 平成27年以前の改訂プロセスでは、文部科学大臣からの諮問を受けた後、中央教育審議会(中教審)の各部会でいきなり専門的な(教科等の)議論がスタートすることが一般的でした。

 しかし、平成27年の改訂検討の際、文部科学省は「教育課程企画特別部会」という横断的な組織を設置しました。この部会では、各教科・科目をバラバラに議論する前に、「これからの社会にどんな力が必要か」という全体像(論点)を先に整理するというプロセスをとりました。

 平成27年:「教育課程企画特別部会」が「論点整理」を初めて公表。これをベースに、育成すべき資質・能力を身に付けることを目指し、各教科の具体的な内容を議論する形式が確立。

 令和7年(次期改訂に向けた議論):同様のプロセスが踏襲され、令和7年9月に再び大規模な「論点整理」が公表されました。

https://www.mext.go.jp/content/20250904-mxt-kyoiku-000043994_03.pdf

 

2 「論点整理」がある場合とない場合の違い

以前の進め方と比べると、以下のような違いがあります。

特徴 それ以前(平成22年頃まで) 現在(平成27年以降~)
議論の広がり 各教科・科目ごとの議論が先行しがちだった。 全体像(資質・能力の三つの柱など)が先に決まる。
透明性 専門家同士の議論が中心で、方針が外から見えにくかった。 「論点整理」として議論の土台が公開され、国民が方向性を早期に理解できる。
連携 教科間の横断的な視点が生まれにくかった。 全体目標を共有した上で各教科が議論するため、一貫性が保たれる。