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SEVEN☆RICE~ぼちぼちいこか

#64 子どもの行動を考える~機能的アセスメント①(令和8年6月29日)

授業中や集団行動の中で「大声を出す」「教室を飛び出す」「パニックになる」といった、対応に苦慮する行動(いわゆる行動障害や課題のある行動)に出会うことがあります。

こうした行動に直面したとき、私たちはつい「どうやって止めさせるか」という対処に目が向きがちです。しかし、子どもたちの支援において大切なのは、行動を力尽くで抑え込むことではなく、「その行動が持つ『意味(機能)』を理解すること」です。

今回は、そのためのツールである「機能的アセスメント(Functional Assessment)」について共有します。

1 機能的アセスメントとは?

機能的アセスメントとは、子どもが特定の行動を起こす「原因(きかっけ)」と、その行動によって得ている「結果(メリット)」を客観的に分析し、その行動が果たしている「機能(目的)」を知る手法です。

応用行動分析の視点に基づき、行動を単発の現象ではなく、以下の「ABC」という3つの要素のつながり(三項随伴性)で捉えます。

・A(Antecedent:先行条件):行動の直前に何があったか(場所、人、指示、環境など)

・B(Behavior:行動):子どもが実際に取った具体的な行動(大声を出す、叩くなど)

・C(Consequence:結果):行動した後に、環境や周囲の反応がどう変化したか

 

2 不適切な行動が持つ「4つの機能」

 子どもたちが起こす行動の目的(機能)は、大きく次の4つのいずれかに分類できると言われています。

機能(目的) 具体的な状態の例
① 要求・獲得 好きなおもちゃが欲しい、注目を浴びたい、褒められたい
② 逃避・回避 苦手な課題から逃れたい、うるさい教室から離れたい、休憩したい
③自己刺激(感覚) 手をひらひらさせる、体を揺らすなど、その行動自体が気持ちいい
④ 嫌悪刺激の除去 体調不良(頭痛や腹痛)や、着ている服のチクチク感から逃れたい

例えば、「授業中に大声を出す(B)」という行動があったとします。

・それが「先生にこっちを向いてほしいから(①注目獲得)」なのか、

・「今の課題が難しくてやりたくないから(②逃避)」なのか、

機能によって、私たちが取るべき支援(アプローチ)は180度変わります。

 

 分校のある先生と児童の関わりを紹介します。4月当初、いわゆる汚言の多い児童でしたが、その機能は教師の注目を獲得するものが多いと判断し、視覚的に適切な関わり方を示しつつ、好ましい行動ができたときに称賛する(注目が獲得)できる取組を継続しています。今では、奇麗な言葉、気持ちのよい言葉が増えてきています!